概要 †
乾・鈴木研究室では、Step QI スクール「アドバンス創造工学」において、学生の受け入れを行なっています。このページでは、本研究室での研修に興味を持っている方のために、過去に受け入れを行った学生の皆さんの研修テーマを紹介しています。本年度の研修テーマや履修申請方法など、より詳しい情報については こちら を参照してください。
研修テーマ †
ウェブの海から知をつむぐ自然言語処理(2012〜2017年度、2018年度も開催します) †
社会のあらゆる活動の根幹をなすコミュニケーション、そのための最も重要なメディアは、日本語や英語など、誰もが日常で使っている言語(ことば)です。人が話すこうした言語を、情報科学ではプログラミング言語などの形式言語と区別して「自然言語」と呼びます。本研修では、自然言語で表現され、伝達され、蓄積される情報や知識をコンピュータで処理する、「自然言語処理」と呼ばれる知能ソフトウェア技術の研究開発を実際に体験し、「言葉がわかる」コンピュータ作りの難しさと面白さ、その可能性に触れてもらいます。具体的な研究テーマは受講者の興味と実力に応じて話し合いで決める予定ですが、例えば次のようなものが考えられます。
- 自然言語処理によるソーシャルメディアの情報分析 例えば、東日本大震災直後にツイッター上に流れた2億ツイートのデータを対象に、ツイート間の同意・反論等の論理的関係を自動解析し、可視化する技術を研究開発する(下図)。また、さまざまな意見やデマ、訂正などの情報がソーシャルメディア上でどのように拡散するかを科学的に分析する。
- ウィキペディアを利用した質問応答システムの開発 ウィキペディア日本語85万記事(あるいは英語400万記事)を自動解析し、そこから構築する知識ベースを用いて自然言語の質問に自然言語で答えるシステムを試作する。
- ウェブ上の大量の対話データを利用した自然言語対話システムの試作 ツイッター上での対話のデータなど、大量の対話データから自然な応答をディープラーニング等で学習し、自然言語対話ができるシステムを試作する。
- ガチに自然言語処理の研究に取り組む。
来年春の学会発表(言語処理学会、情報処理学会など)を目指します。人工知能や言語処理、コミュニケーションに興味がある人、プログラミングが好きな人、プログラミングの経験を積みたい人、歓迎します。期間中は各人にノートPCを貸与し、意欲があれば空いた時間にいつでもどこでも課題に取り組める環境を用意します。
各研修生が取り組んだテーマは次のとおりです。
- 内山香, 鈴木海渡(2017年度)
- テーマ:ファクトチェックのための要検証記事探索の支援
- 成 果:人工知能学会第32回年次大会において研究発表を行いました
- 内山香, 鈴木海渡, 田上翼, 塙一晃, 乾健太郎, 小宮篤史, 藤村厚夫, 町野明徳, 楊井人文, 山下亮. ファクトチェックのための要検証記事探索の支援. 人工知能学会第32回年次大会, June 2018.
- 篠田悠斗(2016年度)
- テーマ:ニューラルネットワークによる文への絵文字装飾
- 成 果:言語処理学会第23回年次大会において研究発表を行いました
- 篠田悠斗, 島岡聖世, 乾健太郎. ニューラルネットワークによる文への絵文字装飾. 言語処理学会第23回年次大会, March 2017.
- 五十嵐祐貴 (2015年度)
- テーマ:政治的・社会的問題に関するツイートの賛否分類
- 成 果:SemEval-2016 Workshop (San Diego, US) に参加しました
- Yuki Igarashi, Hiroya Komatsu, Sosuke Kobayashi, Naoaki Okazaki and Kentaro Inui. Tohoku at SemEval-2016 Task 6: Feature-based Model versus Convolutional Neural Network for Stance Detection. In Proceedings of the International Workshop on Semantic Evaluation (SemEval '16), To appear, June 2016.
- 珊瑚 彩主紀 (2015年度)
- テーマ:ツイート中の地理情報に対する時間的極性の自動推定
- 成 果:第30回人工知能学会全国大会において研究発表を行います
- 珊瑚 彩主紀, 松田耕史, 岡崎直観, 乾健太郎. ツイート中の地理情報に対する時間的極性の自動推定. 人工知能学会全国大会(第30回), pp.xxx-xxx, June 2016.
- 栗原理聡(2014年度)
- テーマ:Twitterを利用した地域毎の要望抽出
- 成 果:第29回人工知能学会全国大会において研究発表を行いました
- 栗原理聡, 佐々木彬, 松田耕史, 岡崎直観, 乾健太郎. Twitterを利用した地域毎の要望抽出. 人工知能学会第29回全国大会, 1H3-3, May 2015.
- 船木洋晃(2013年度)
- テーマ:インターネット上の当選運動・落選運動の分析
- 成 果:第28回人工知能学会全国大会において研究発表を行いました
- 船木洋晃, 佐々木彬, 岡崎直観, 乾健太郎, 深田陽介, 竹下隆一郎, 田森秀明, 野澤博. インターネット上の当選運動・落選運動の分析. 人工知能学会第28回全国大会, 1K3-2, May 2014.
- マハルジャン・スミット(2013年度)
- テーマ:Information Extraction from Large Scale Web Corpus
- 成 果:創造工学研修成果報告にてポスター発表を行いました
- 島岡聖世(2012-2013年度)
- テーマ:オートエンコーダにおける単語ベクトルの学習 (デモ)
- 成 果:言語処理学会第20回年次大会において研究発表を行いました
- 島岡聖世, 村岡雅康, 山本風人, 渡邉陽太郎, 岡崎直観, 乾健太郎. ガウス分布による単語と句の意味の分布的表現. 言語処理学会第20回年次大会, pp.1051-1054, March 2014.
- 本発表で言語処理学会第20回年次大会優秀賞を受賞しました
- 成 果:第3回サイエンス・インカレにおいて研究発表を行いました
- 島岡聖世, 村岡雅康. 大規模言語データから単語間の意味的類似性と意味の広がりを自動学習する確率的言語モデル.
- 本発表で科学技術振興機構理事長賞受賞を受賞しました
- 成 果:言語処理学会第19回年次大会において研究発表を行いました
- 島岡聖世, 山本風人, 乾健太郎. オートエンコーダにおける単語ベクトルの学習. 言語処理学会第19回年次大会, March 2013.
- 本発表で言語処理学会第19回年次大会優秀賞を受賞しました
- チャ・ジス(2012年度)
- テーマ:文章構造を用いたWhy型質問応答システム
- 成 果:第27回人工知能学会全国大会において研究発表を行いました
- 車智修, 鍋島啓太, 水野淳太, 岡崎直観, 乾健太郎. 文章構造を用いたWhy型質問応答システム. 人工知能学会第27回全国大会, 3B1-1, June 2013.
- 大西真輝(2012年度)
- テーマ:文節間限定関係に基づく文間弱対立関係認識
- 成 果:言語処理学会第19回年次大会において研究発表を行いました
- 大西真輝, 水野淳太, 福原裕一, 渡邉陽太郎, 乾健太郎. 文節間限定関係に基づく文間弱対立関係認識. 言語処理学会第19回年次大会, March 2013.
- 本研究で構築したコーパスを公開しました.
アドバンス創造工学に関する過去のニュース †
2018.4.19 2017年度アドバンス創造工学研修ポスターセッション †
文部科学省「理数学生育成支援事業」東北大学StepQIスクール受講生で、TAの塙 一晃(修士2年)、田上 翼(修士1年)と本研究室で研究を進めてきた内山香(学部3年)、鈴木海渡(学部3年)の「自然言語処理によるファクトチェック支援」が 2017年度アドバンス創造工学研修ポスターセッションにて、講者からの投票により「Best Poster Award」を受賞しました。おめでとうございます!
2015.5.30 StepQI 成果の国内会議発表 †
文部科学省「理数学生育成支援事業」東北大学StepQIスクール受講生で、本研究室で研究を進めてきた学部4年の栗原理聡君が、人工知能学会第29回全国大会(JSAI2015)において下記の発表を行いました。
- 栗原理聡, 佐々木彬, 松田耕史, 岡崎直観, 乾健太郎. Twitterを利用した地域毎の要望抽出. 人工知能学会第29回全国大会, 1H3-3, May 2015.
2014.5.12 StepQI 成果の国内会議発表 †
文部科学省「理数学生育成支援事業」東北大学StepQIスクール受講生で、本研究室で研究を進めてきた学部3年の船木洋晃君が、人工知能学会第28回全国大会(JSAI2014)において下記の発表を行いました。
- 船木洋晃, 佐々木彬, 岡崎直観, 乾健太郎, 深田陽介, 竹下隆一郎, 田森秀明, 野澤博. インターネット上の当選運動・落選運動の分析. 人工知能学会第28回全国大会, 1K3-2, May 2014.
2014.3.20 言語処理学会第20回年次大会 優秀賞を受賞 †
島岡聖世君が言語処理学会第20回年次大会 優秀賞を受賞しました。StepQIスクール アドバンス創造工学の研究成果で2年連続の受賞です。http://www.anlp.jp/award/nenji.html#2014
- 島岡聖世, 村岡雅康, 山本風人, 渡邉陽太郎, 岡崎直観, 乾健太郎. ガウス分布による単語と句の意味の分布的表現 (pp.1051-1054)
2014.3.3 第3回サイエンス・インカレ 科学技術振興機構理事長賞受賞 †
島岡聖世君(アドバンス創造工学受講生)と村岡雅康が「第3回サイエンス・インカレ -学生による自主研究の祭典-」研究発表会において、科学技術振興機構理事長賞を受賞しました。
2013.11.11 英語プレゼンテーション成果発表会 †
英語プレゼンテーション成果発表会が開催されました。チャ ジスさんがBest Presentation Awardを受賞しました。
2013.8 言語処理学会第19回年次大会 優秀賞を受賞 †
島岡聖世君,山本風人君,乾健太郎教授が言語処理学会第19回年次大会 優秀賞を受賞しました。東北大学StepQIスクール アドバンス創造工学における研究成果です。
- 島岡聖世, 山本風人, 乾健太郎. オートエンコーダにおける単語ベクトルの学習
2013.6.6 StepQI 成果の国内会議発表 †
文部科学省「理数学生育成支援事業」東北大学StepQIスクール受講生で、本研究室で研究を進めてきた学部2年の車智修さんが、人工知能学会第27回全国大会(JSAI2013)において下記の発表を行いました。
- 車智修, 鍋島啓太, 水野淳太, 岡崎直観, 乾健太郎. 文章構造を用いたWhy型質問応答システム. 人工知能学会第27回全国大会, 3B1-1, June 2013.
2013.3.15 StepQI 成果の国内会議発表 †
文部科学省「理数学生育成支援事業」東北大学StepQIスクール受講生で、本研究室で研究を進めてきた学部3年の大西真輝さん、学部2年の島岡聖世さんが、言語処理学会第19回年次大会(NLP2013)において下記の発表を行いました。
- 大西真輝, 水野淳太, 福原裕一, 渡邉陽太郎, 乾健太郎. 文節間限定関係に基づく文間弱対立関係認識.
- 島岡聖世, 山本風人, 乾健太郎. オートエンコーダにおける単語ベクトルの学習. デモ
2012.12.19 忘年会 †
国分町の居酒屋左五平で忘年会を開きました。創造工学研修の受講生やアルバイトの方々などの参加もあり、盛会となりました。
アルバムはこちら
2012.10.5 創造工学研修&アドバンス創造工学 歓迎会 †
創造工学研修,アドバンス創造工学I,アドバンス創造工学IIの受講生を歓迎して,カレーパーティを行いました.
アルバムは こちら。
© Inui Laboratory 2010-2018 All rights reserved.